本を書きました。2014年6月25日が発売予定日です。 ■「ニセ医学」に騙されないために NATROM (著) 内容はこのブログの読者にとっては馴染み深いものです。「抗がん剤は毒にしかならない」「麻薬系の鎮痛剤は体に悪い」「瀉血でデトックスできる」という誤解・デマや、ホメオパシーやオーリングテスト、千島学説といった科学的根拠に乏しい主張を30項目取り上げて、批判的に言及しました。ブログと同じような表現になってしまった部分もありますが、基本的にはブログの転載ではなく書き下ろしです。 マーティン・ガードナーの■奇妙な論理や、ASIOSの■謎解き超科学のような本と思っていただければよいでしょう。 いつも指摘されることですが、こうした本に載っている情報を本当に必要としている人は読まない、というものがあります。根本的な解決策はないでしょう。次善の策として、少しでもわかりやすく読んでいただけるよう試み
彩図社より『謎解き超科学』が発売されました。詳細な目次と担当者はASIOS公式ブログの該当記事をご覧ください。 内容はASIOS既刊「謎解き」シリーズと同じく「伝説」と「真相」パートで構成されています。ASIOS名義ですが、外部から菊池聡さん(オカルトニセ科学に詳しい認知心理学者)、黒川ゆきさん(日本一のホメオタ)、小波秀雄さん(ニセ科学に詳しい物理化学者)、道良寧子さん(ねこ管理栄養士)と、ニセ科学に懐疑的な人の間では有名な方々が執筆に参加されています。 私は「電磁波による健康被害」「磁気治療器の効果」「デトックス」「水からの伝言」「EM菌」「あとがき」を担当しました。 ASIOSがニセ科学批判?? さてASIOSといえば、超常現象を懐疑的に調べる団体で、今までの「謎解き」シリーズは全て超常現象がらみの話でした。そんなASIOSがなぜ?と考える方もいるでしょうか。しかし、超常現象の中には
彩図社から、『謎解き 超科学』という本が10月25日頃発売されます。 価格は1400円+税で、全国書店及び一部コンビニエンスストアでも販売されます。 こちらの表紙を目印に、見かけたら是非手にとってやって下さい。 ■どうしてどらが宣伝? ニセ科学問題を憂うから、みたいな立派な心がけではなくて、今回取り扱う31項目の超科学(本に於けるニセ科学の表現)のウチ4項目の執筆をどらねこに担当させてくださいましたので、渾身のチカラを込めて(込めたから内容の良さを保証するモノでは無いが)書かせて頂きました。 内容はこのブログの愛読者の方にはおなじみのものですが、過去記事の焼き直しなどではなく、新たに調査しなおし、背景なども存じ上げない方を想定したものとしたつもりです。ニセ科学は社会のリソースを奪うだけでなく、社会的弱者を食い物にするものも存在します。そうしたものが実態を認識されないまま広がってしまう事を放
このエントリは座談会の形式で以下の本についての書評をシリーズ物としてアップしていくものです。どうぞ宜しくお願いします。 光文社新書:『もうダマされないための「科学」講義』菊池誠 松永和紀 伊勢田哲治 平川秀幸 飯田泰之+SYNODOS/編 http://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334036447 ■もうダマの感想まだなの? う〜ん、『もうダマを読んだ感想を書きます!書きます!』と随所で発言してきたけれど、どんな感じで書こうかしら?ハードル上げ過ぎてしまったなぁ。 ??:何を悩んでいるんです、どらねこさん。 どらねこ:あっ、みつどんさん*1、東京へ来る度に遊んでくれて有り難うございます。いやぁ、斯く斯く然々なんですよ。 みつどん:なるほどー、実は僕も『もうダマ』手に入れたんですよ、先日やっと読み終えたばかりで。 どらねこ:どんな感想持ちました
復帰しました。んで、前回の続きです。 <過去のエントリ> 読書感想_毒と私 読書感想_毒と私(2) 読書感想_毒と私(3) 読書感想_毒と私(4) 読書感想_毒と私(5) 読書感想_毒と私(6) 読書感想_毒と私(7) <科学ではまだ解明できていないだけだだだっ> ホメオパシーが効く/効かないについて書かれている部分は、まあありがちな主張が並べられています。 (P.11より引用) ホメオパシーに反対の意見のほとんどは、ホメオパシー療法に用いられる「レメディー=原物質が残らないほどに希釈したもの」は、科学的に言えばただの砂糖玉やアルコールであり、効果があるわけがないというものです。 原物質が一分子も残っていないからただの砂糖玉だ、アルコールだというのは、それはまあその通りなんだけど、それでもなおキチンと効果が得られるなら、誰も否定なんてしませんってば。 よほど考えづらいことですから、より厳密
・9/16に発刊予定です。 Amazonの掲載ページ 執筆者は 菊池 誠 (著), 松永 和紀 (著), 伊勢田 哲治 (著), 平川 秀幸 (著), 片瀬 久美子 (著), 飯田 泰之 (編集), SYNODOS (編集) 豪華メンバーの中に加えて頂き、恐縮しております。 私が書いたものは「放射性物質をめぐるあやしい情報と不安に付け込む人たち」です。 αシノドスに寄稿したものを加筆修正しました。 この中にはシノドス・ジャーナルに掲載された「あやしい放射能対策」も含まれています。 ※急遽、特別付録として掲載が決定したので、表紙には名前が入ってませんが、帯に名前を入れて下さいました。(なので、帯は捨てないで下さいね 笑)
本を読みました。たまった本を連休で消化、というのが最近パターン化しつつあります(^-^; リスクにあなたは騙される − 「恐怖」を操る論理 (原題: RISK The Science and Politics of Fear) 翻訳のせいか、原文がそうなのか、全体に文章がかたく、回りくどく、ややわかりづらいです(^-^; ただ、それを差し引いて余りある示唆と教訓に富んでいて、とっても参考になりました。 ちょっと前(2009年発行)の本ですので、ネット上の書評も充実しています(邦題で検索してみてください)。 私は私の感想を。 まず各章をカンタンにご紹介。本書はかなり多岐に渡る内容を含んでいますので、要約するとニュアンスが変わるかも知れませんし、重要と感じるポイントは人それぞれだと思います。以下は、あくまでも私なりのまとめです。 プロローグ 911テロによって多くの人が飛行機に乗るのをやめ、車
五木寛之・帯津良一著 平凡社刊【健康問答−本当のところはどうなのか?本音で語る現代の「養生訓」。−】という本を読んだ。 著者の一人、五木寛之氏については多数のベストセラーを持つ著名な作家さんと謂う認識であるのだけど、よいのかな?どらねこは氏の文章をあまり拝見したことはありません。もう一人の、帯津氏は代替療法を積極的に採り入れる病院を経営している方で、日本ホメオパシー医学会の理事長をしている人物として、以前からネット上で情報をチェックしたりしていた。先日、とある古書店で、この二人の共著を見かけたので購入した次第。内容は、代替療法を中心とした養生訓をテーマに二人が対談するという構成になっていて、実に読みやすく仕上がっている。なるほど、これならちょっと慎重なヒトにもウケるのかもしれないな・・・そう思わせる仕掛けが随所にあったと思う。さらに続編まであると謂うから、ウケたのだろうなぁ・・・。 ■今回
お楽しみいただきありがとうございます。ちょっとブックガイドを。 「論理って何?」 結局「論理って何?」と思われた方は図書館で以下の本を見つけてお読みください。ネット上のわけの分からない説明を読むよりも短時間でよく理解できて有意義です。 戸田山和久:論理学をつくるの第一章 二章以降は記号論理学をちゃんと勉強したいときだけ読めば良いです 小野田 博一:論理的に考える方法 論理学よりもゆるい「論理的」を説明している本です。私は旧版しか読んでいませんが同じ内容だと思います。 「科学って何?」 「科学って何?」と思ったかた、ちょうど柔らかくて面白い本があります。 ビル ブライソン:人類が知っていることすべての短い歴史 ハードカバーで分厚いのでちょっと勇気がいると思いますが、著者は科学者でなくライターさんですので、非常にわかりやすくかつユーモラスに科学の歩みを一緒にたどってくれます。これを読めば「科学
本城です。 お待たせしました。ASIOSの新刊『謎解き超常現象2』(彩図社)が出版されます。 今回も前作に引き続き、定番ものから新しい事件、不可解さが残る事件まで、全部で42の超常現象を扱うようにしました。ただ今回は前作よりもマイナーな事件や埋もれた事件を多めに扱っているのがひとつの特徴です。また前作同様、(気づいてくださる方は少ないのですが・・・)定番ものでも類書にない情報が入っていることがあります。深く探求したい方は、そういった点もチェックしていただければ幸いです。 本書の執筆者は、50音順に、秋月朗芳さん、蒲田典弘さん、ナカイサヤカさん、寺園淳也さん、長澤裕さん、羽仁礼さん、原田実さん、本城達也、皆神龍太郎さん、山本弘さん、横山雅司さんの総勢11名。 Amazonでは予約受付中、書店の方でも明日には店頭に並ぶと思います(今回の表紙は赤です)。詳しい目次は下記のとおり。私個人と
本屋で立ち読みしてきた。いやあ、ひどい本です。不誠実にもほどがある。以下は感想。立ち読みで第一章までをざっと読んだだけなので、詳細は記憶違いなどもあるかと思いますがご容赦。 まず出版社のページにある紹介 を引用しておく。 A型はガンにかかりやすい B型はブタ肉が合わない O型は梅毒と結核に強い AB型は感染症に弱い その医学的根拠とは? 血液型と病気・性格との関係を免疫学から読みとく! 血液型は、人類の歴史を左右してきた! 血液型にまつわる事項について、本当に科学的な解説を試みた本はいままでになかったと思います。本書は、ABO血液型に本格的な科学的メスを入れて、本質を探究したものです。(「はじめに」より) 本書の内容…… 第一章 血液型による性格診断は「エセ科学」か 第二章 血液型とはそもそも何か 第三章 血液型はどのようにして生まれたか――人類は全員O型だった 第四章 血液型で決まる「体
本城です。 27日に山本弘さんの新刊『ニセ科学を10倍楽しむ本』が発売になりました。タイトルを見てピンときた方もいると思いますが、この本は2007年に出版された『超能力番組を10倍楽しむ本』の続編にあたります。(3年ぶりの) ですから設定はそのまま。あの名原家が今度はニセ科学をテーマにしてさまざまな疑問に挑んでいます。夕帆ちゃんも健在ですよ。 扱っている内容は、水からの伝言、ゲーム脳、有害食品、血液型性格判断をはじめ、他にもいろいろなニセ科学を扱っています。またエピローグでは「疑う心を大切に」と題して、こういった問題に対してのアプローチの仕方がわかりやすく解説されています。 基本的に本書は前作同様、子どもとの対話によって話しが進んでいきますので、通常のニセ科学を扱った本よりもかなり平易です。 いわゆる「ジュニア・スケプティック」に分類される本ですね。そのため大人だけでなく、子ども
http://b.hatena.ne.jp/entry/www.amazon.co.jp/gp/product/4492501924 上記URLは、どらねこがお気に入りに登録している方がブックマークされた記事だ。 まぁ、アマゾンのページなんだけど。 『日本人には塩が足りない!―ミネラルバランスと心身の健康: 村上 譲顕: 本』 1970年代の所謂日本食に問題があるとしたら何だろうか。一つ挙げよと謂われたら絶対外せないのが、高塩分だ。 アメリカやヨーロッパに於ける疫学調査では日本よりも少ない食塩摂取にもかかわらず、摂取量減による利点が確認されている。 いつも他力本願だけど、畝山先生が紹介されているこちらの記事では、塩分摂取量を1日3gに抑えれば心疾患や脳梗塞を大きく減らす事が出来るだろうという、シミュレーション結果がが出たと書かれている。 http://www.eurekalert.org/
偶然、本屋さんで出会った本でした。 タイトルを見た後、表紙をめくったら、『チャールズ皇太子に捧ぐ』と。 ???。 なんだろう?と不思議に思いそのまま購入。 その謎が、読み進めていくうちに明らかにされていきます。おもしろい!! “医学の父”と呼ばれている古代ギリシャのヒポクラテスの言葉より始まります。 「科学と意見という、二つのものがある。前者は知識を生み、後者は無知を生む。」 代替医療が“科学的ではない”ということだけにとらわれず、“実質的に効果があるかどうか?” について、とても詳細に検討され(医学の歴史も含め)、そして論理的な説明がなされており とても参考になりました。(特にホメオパシーについては、痛烈な批判がされています。 もちろん肯定的なものもありました。) 「自然(ナチュラル)」、「伝統(トラディショナル)」、「全体論的(ホリスティック)」 よく聞くこの言葉たちが、いかにイメージ
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