26 December 2022 | By Sho Okuda / Hitoshi Abe / Haruka Sato / Kenji Komai / Shoya Takahashi / Nana Yoshizawa / Tatsuki Ichikawa / Ikkei Kazama / Suimoku / Fumito Hashiguchi / abocado / Nao Shimaoka / hiwatt / tt / MINORI / Dreamy Deka / Tsuyoshi Kizu / Shino Okamura / Yuji Shibasaki / Daichi Yamamoto / Nami Igusa / Daiki Takaku / Koki Kato / Tetsuya Sakamoto / Yasuyuki Ono ローカリズムが“都市部(中央)ではないどこか”を
【はじめに】 昭和天皇崩御のちょうど1年前、日本の書店の局所で、『ホロフォニクス・ライブ』と題されたまがまがしい装丁のカセットブックがとぶように売れていた。そのカセットの中味は外装から連想できそうもない日常に付帯する音が収録され、定価は当時のミュージックテープの倍近い4800円。てっとり早くいえば、生活音のテープが高値でバカ売れしたのだ(!)。昨今、動画投稿サイトにひしめく「ASMR」コンテンツの系類の先祖(※註1)でもあるこのリリースを仕掛けたのは、古史古伝や神道霊学関連の文献を出版していた《八幡書店》だった(※註2)。これが呼び水となり、ヘンリー川原を名乗る音楽家が同出版社を訪れたことでひとつのストーリーが動きはじめる。 『ホロフォニクス・ライブ』カセット ヘンリー川原は福岡出身のエレクトロニック・ミュージック・プロデューサーで、エンジニアリングも得意とし、90年代前半の短いあいだ、ア
「80年代初頭、僕らはジャズに行った、ラテン音楽に走ったとか叩かれたけど、結果として時代を先取りしていた」 ア・サートゥン・レシオ12年ぶりの新作リリース 1979年にデビューし、ニュー・オーダーと共にマンチェスターにおけるポスト・パンク・シーンを牽引したア・サートゥン・レシオ(ACR)。かの《Factory》が初めてリリースしたシングルがACRの「All Night Party」であり、そのクールなジャズ・ファンク・サウンドはコールド・ファンクと呼ばれ、全英のダンス・フロアを沸かせた。それから40年の月日が流れ、ACRが再びフロントラインへと帰還した。《Soul Jazz》レーベルによる再評価の高まりを経て、《Mute》と契約。12年ぶりとなるオリジナル・アルバム『ACR Loco』を発表した。現在のUKジャズ・シーンともリンクするサウンドはACRが80年代に打ち立てたものが源流だとも言
2019年、細野晴臣デビュー50周年記念展(『細野観光 1969-2019』)が、六本木ヒルズ展望台で1ヶ月に渡って開催されました。そこでは氏の所有するギターやキーボード、民族楽器や果ては玩具に至るまで、世界中のありとあらゆる音の鳴るものが、さながら万博のように陳列されていました。その中で個人的に印象深かったものが、E-mu Systems社のサンプラー「Emulator Ⅰ」です。フロッピーディスクからサンプルを読み込んで使用するこの電子楽器は、1981年の発売当時、メモリー容量はたったの128KB、サンプリング可能な時間も2秒程という、今から考えれば非常に制限的なものでした。 当時このEmulatorが画期的とされたのは、以前のサンプリング・マシンと比べて安価であり、また持ち運びもしやすいサイズであるなどの、即物的な面が大きかったようです。ライヴにおいても重宝され、YMOの1981年の
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く