市立総合病院の休止を巡り、市長が失職したことに伴う千葉県銚子市の出直し市長選は17日、元市長の野平匡邦(のひらまさくに)さん(61)が返り咲いた。 野平さんはかつて病院改革を目指したが、挫折。病院は休止から1年以内に再開できなければ廃院となる。再生に向けた取り組みは待ったなしだ。 野平さんは当選確実となり、銚子市本城町の事務所で午後10時25分頃、「ありがとうございます。うれしいが、身を引き締めている。銚子は今、緊急事態だ。いさかいはやめる。(病院再開を)きっちりやる」と語り、支持者らと万歳した。 選挙戦は、3月に行われた解職請求(リコール)の住民投票で失職した前市長の岡野俊昭さん(63)も出馬するなど6人が乱立。リコール派は住民投票で2万余りの解職への賛成票を得たが、4分裂して力を結集できなかった。 また、リコール派の候補者が「公設公営」「独立行政法人」などでの病院運営をそれぞれ主張した