日本では携帯電話はオペレーターが発表する。だから、ニュースサイトでは「○○(オペレーター名)が秋モデル○機種を発表」という見出しだ。だが、欧州では携帯電話機は端末メーカーが発表するものなので、「○○(端末メーカー名)が発表」となる。メーカー各社はオペレーターのロゴを入れた端末を製品ラインの一部に持つが、多くが自社ロゴのみ。日本ユーザーなら戸惑うかもしれないが、選択の自由は広いと私は思う。 前回書いたように、欧州では端末メーカーが端末を設計し、オペレーターがサービスを設計しており、両者間の協業は少ない。日本とは市場の構成が違うせいか、端末メーカーの顔ぶれもがらりとちがう。 最大手は日本でも進出を図っているフィンランドのNokia。欧州では押しも押されもせぬトップだ。調査会社の米IDCが発表した2007年第1四半期(世界ベース)の数字では、同期9110万台を出荷、市場シェアは32.3%となって