民主党の岡田克也幹事長は12日、同党の両院議員総会で「党大会後に組織を作り、マニフェストの検証作業をもう少しじっくりと行っていきたい」と述べ、2009年衆院選マニフェスト(政権公約)の見直しを正式表明した。菅直人首相(民主党代表)ら党執行部は13日の党大会で見直し方針を諮り、党政策調査会を中心に議論して8月をめどに結論をまとめる考えだ。 党執行部は、党大会に提案する議案に「野党時代に政権交代を求めて(政権獲得後に)実行してきた種々の事業及び予算を総点検し、必要性の低いものは大胆に削減・廃止する」と盛り込んだ。「今年8月で(衆院議員の任期が)2年という折り返し点になる」(玄葉光一郎政調会長)として、党内議論に着手する方針。政権交代から2年間で(1)実現できた政策(2)すでに見直した政策(3)今後も財源を捻出して実現すべき政策(4)財源不足で断念する政策――に分類し、改めて優先順位を付け直す