政府および政権与党の民主党が統合医療政策の再スタートに向けて動き出している。もともとは民主党が政権交代時にマニフェストとして掲げていた医療費削減と患者の治療の選択肢拡大を目的とした政策であり、民主党の議連「統合医療を普及・促進する議員連盟」会長の鳩山由紀夫氏が首相当時、「統合医療の積極的な推進を検討する」と表明。厚生労働省内に「統合医療プロジェクトチーム(PT)」を発足していた。同PTは、西洋医療と効果的に組み合わせられる漢方、健康食品、鍼灸、ヨガ、ハーブ、カイロプラクティック、アーユルヴェーダ、ホメオパシー、アロマテラピー、音楽などの各療法に対し、安全性と科学的根拠の検証を行なうとし、統合医療の導入に大きく動き出すものと、業界団体が大いに期待していたものの、昨年(2010年)4月の会合を最後に会合は行なわれておらず、足踏み状態となっていた。 しかし、昨年暮れあたりから統合医療政策に動きが