就任以来、次々と改革案を提示している日本サッカー協会の犬飼基昭会長。しかし、その多くが専門家やファンから批判を浴びている状態だ。議論を活発にするという点では評価されているが、的外れな提案に辞任を求める声が少なくない。 その中でも現在紛糾しているのが、Jリーグのシーズンを秋に開幕し春に終わらせる「秋春シーズン制(秋春制)移行案」。犬飼会長は、欧州リーグのほとんどが採用しているこの制度を、ワールドカップ(W杯)終了後の2010年からスタートさせるとしたが、日本での適用については雪の多い地域などから反対の声が出ている。また、1月25日には有志サポーターらが、新潟市内で集めた約5万4000人分の反対署名が協会に提出された。 こうして反対の声が根強い中で、スポーツジャーナリストの片野道郎氏がサッカー専門誌「フットボリスタ」で欧州リーグはなぜ「秋春制」なのかを分析、日本での安易な導入に異議を唱えている