(「匿名だから書いてます」シリーズ) チームリーダーの教科書という本は、実に参考になった。うっかりリーダーに祭り上げられるたびに読み返している。しかし現実には、リーダーはつらい仕事だ。リーダーを続けていると疲弊するし、自分のやりたいことをする時間も取れない。そこで自分以外の人間をリーダーに仕立てる技術が必要になる。人材は無限ではないので、適格者がいても不適格者に任せることは戦略的にありだ。 そんなテーマの本がないかな、と探してみたが、どうも存在しないみたいなので、章立てだけでも考えてみることにする。(そのうち誰かが取り上げるだろう) 1.自覚を持たせる 北野武が初監督作品を撮影中のこと。雨が降り出したのに撮影が続けられ、助監督に「なんで雨なのに誰もやめないんだ」と言ったら「やめよう、というのは監督の仕事ですよ」と返されたのだとか。 リーダーに任命されて、人一倍頑張るという人間は多いが「雨だ