富山市水橋地区の沖合1・5キロ、水深100メートルで4日朝、白く細長い姿で漂う珍しいイカ「ユウレイイカ」(全長76・5センチ)が定置網にかかり、魚津水族館(富山県魚津市三ヶ)に寄贈された。 まもなく死んだが、5日まで館内で展示している。 同館によると、ユウレイイカは目の周りや腕に発光器を持ち、太平洋では水深200~600メートルに生息するとされるが、捕獲例が少ないため生態はよくわかっていない。富山湾では2008年、10年、14年に同館が捕獲を確認している。 飼育員の木村知晴さん(27)は「非常に珍しいイカなので、今後の研究に役立てたい。見られる機会はめったにないので、皆さんに知ってほしい」と話した。