「2~3時間の荷待ちはザラです」と話す川崎陸送の細山康之さん=東京都江戸川区臨海町で2023年6月7日午後2時、宇田川恵撮影 新鮮な野菜がスーパーで買えなくなるかもしれない――。「2024年問題」と呼ばれる物流危機により、トラックドライバーが足りなくなる可能性が浮上している。荷物の多くを運んでもらえなくなれば、私たちの日常も脅かされかねない。いったい何が起きているのか。 「2~3時間待たされるのはザラですよ。6時間半待たされた同僚もいます」。運送会社「川崎陸送」の葛西流通センター(東京都江戸川区)に勤めるトラックドライバー、細山康之さん(54)は険しい表情で語る。 待たされる、というのは荷物を届けた納品先でのことだ。すぐ積み荷を降ろせればいいが、そうはいかない。何時間も待機する「荷待ち」が常態化している。