これで分かれば、かなりの通。最終ヒントは「山田錦」。正解は「酒米(さかまい)」だ。 清酒の醸造では、「麹米(こうじまい)」「酒母米(しゅぼまい)」「掛米(かけまい)」といった米が使われる。清酒の品質を決めるのは、麹米や酒母米で、これには通常、酒米が使用される(全体の約3割)。一方、醪(もろみ)造りの際に加えられる掛米は主食用うるち米が使用される(全体の約7割)。 「醸造用玄米」である酒米は、現在105品種が銘柄指定されている。しかし2014年の米全体の作付面積に占める酒米の割合は1.2%でしかない。つまり、 日本の米作りの中で、酒米は1%強しか作られていない のだ。 清酒の製造量は、1973年の142万キロリットルをピークに減少を続け、2010年には44万キロリットルと最盛期の3分の1以下となった。しかし、近年では酒蔵の努力により、様々な清酒造り(特定名称酒である吟醸酒、純米酒、本醸造酒な