「働き方改革」は、いまや国を挙げて取り組むべき日本の最重要課題の一つとなった。多くの企業でも、残業削減や業務の効率化を推進する動きが目立っている。だがその動きから取り残されているのが、他でもない営業職だ。 「お客さまは神さまである」という顧客至上主義が根強い日本では、「クライアントから急な依頼を受けたら、残業や休日出勤をしてでも対応しなくてはいけない」と考える営業が多く、それが過剰なオーバーワークや非効率な働き方に繋がっている。 日本のIT企業でいち早く働き方改革に取り組んできたサイボウズ株式会社代表の青野慶久氏は「母数の多い営業職の働き方が変われば、日本社会全体が変わっていく。そして営業の働き方は、絶対に変えることができる」と語る。果たして本当に、日本の顧客至上主義を打ち破ることは可能なのか。その疑問をストレートにぶつけてみた。 サイボウズ株式会社 代表取締役社長 青野慶久氏 1971年
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