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ブックマーク / ikedanobuo.livedoor.biz (46)

  • タバコに甘い日本人 : 池田信夫 blog

    2013年08月15日07:46 カテゴリその他 タバコに甘い日人 「風立ちぬ」は見てないし見る気もないのだが、「喫煙のシーンが多すぎる」という禁煙学会の要望書について「バカなことをいうな」という反応が多いのは意外だった。彼らは趣味で抗議しているのではなく、日も批准しているタバコ規制条約にもとづいて要望しているのだ。 映画評にも、喫煙場面が異様に多いのが気になるという批評があった。特に結核のの前でタバコを吸う場面は、多くの人が批判していた。私は、テレビのインタビューで宮崎監督がずっとタバコを吸い続けていたのに違和感を覚えた。彼はチェーンスモーカーらしいが、この調子だとスタジオジブリのスタッフの何人かは受動喫煙で死ぬのではないか。 宮崎監督は「反原発」だそうだが、タバコが原発よりはるかに危険な発癌物質であることを知っているだろうか。アメリカではタバコ会社が、3600億ドル以上の賠償で和

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  • NOTTVの謎 : 池田信夫 blog

    2013年06月22日20:45 カテゴリメディア NOTTVの謎 久しぶりにNOTTVの話を聞いたので、なぜこういう(携帯端末なのに通信できない)変なサービスができたのか、非常にわかりにくい経緯を簡単に解説しておこう。 NOTTVの使っている周波数帯は、昔アナログ放送をやっていたVHF帯である。それを無理やり2011年に停波したため、電波が余ってしまった。この帯域は普通の携帯端末が使えず、特に送信ができないので、「マルチメディア放送」をやることになった。最初は60社ぐらいが参入を申請した(私もその1社のコンサルをやった)のだが、役所の「一化工作」で民放連のISDB-Tmmという方式でまとまる方向になった。 ところが外資系のクアルコムは、国でスタートしていたMediaFLOをこの帯域でやろうとし、「放送局だけでは全国に数百の基地局を建てるのは不可能だ」と主張した。困った電波部は通信業者

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  • 吉原というテーマパーク : 池田信夫 blog

    2013年05月15日01:51 カテゴリその他 吉原というテーマパーク 橋下市長の発言で、また慰安婦問題が蒸し返されているが、慰安所が日軍の「必要」で開設されたというと、かえって誤解が再燃する。実際の慰安所は民間の業者が軍について行ってつくったもので、実態は国内の公娼とそれほど違わない。ただ私は橋下氏のいいたいことも少しわかるので、娼婦が単なるセックス処理業ではなかったことも紹介しておこう。 書は江戸時代の吉原の生活を紹介したものだが、著者も断っているようにそれは貧しい農村の娘が身売りされて来る所で、遊女は見かけは華やかだが悲惨な仕事だった。10年ぐらいの年季が明けるまでほとんど無給で客を取らされ、年季明けまでに性病で死ぬ遊女が多かったという。 ただ江戸時代の都市は、農村でい詰めた人々が集まる場所で、疫病がしょっちゅう流行し、江戸でも死亡率は高かった。「苦界」とか「悪所」といわれた

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  • 堀潤氏のウェブサイトについて : 池田信夫 blog

    2013年05月08日00:03 カテゴリメディア 堀潤氏のウェブサイトについて 堀潤氏の立ち上げた8ビットニュースというウェブサイトに、反原発デマが投稿されて問題になっている。それについて私がコメントしたら人から反論が来たが、何か勘違いしているのではないか。 彼がNHKをやめた遠因は、福島第一原発事故の直後に、ツイッターで危険情報を個人的に発信したことだったらしい。彼は自分では「政府寄りのNHKの中で果敢に真実を語った」と思っているのかもしれないが、実際の現場は逆だ。「原発が爆発して*人死んだ」という類の噂はたくさん流れてくるので、他社に先んじてリポートしようとはやる記者を抑えるのがデスクの役目である。 災害報道の基は勇み足をしないということだ。小さな被害が大きくなるのはしょうがないが、逆になると視聴者は何を信じていいかわからなくなるので、確認された情報だけを出して噂を流さない。この

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  • がん保険のカラクリ : 池田信夫 blog

    2013年03月12日00:56 カテゴリ がん保険のカラクリ 著者(岩瀬大輔氏)は、ライフネット生命の創業者で副社長である。前著『生命保険のカラクリ』は、従来の生命保険が「マイナスの貯蓄商品」であることを暴露して、業界に衝撃を与えた。書はその続きとして、医療保険を扱ったものだ。 実はがん保険は、日韓国台湾以外にはほとんどない特殊な保険である。その歴史はアフラック(アメリカンファミリー生命保険)の歴史であり、アフラックの日での利益は全世界の8割を占める。それだけ日人に「がん保険」という金融商品がアピールしたのだろう。 しかし、がん治療だけを対象にする保険というのは奇妙な商品である。それはかつてのようにがんが不治の病で莫大な医療費がかかるというイメージに依存しているのだろうが、今ではがんの5年生存率は56.9%。日人の最大の死因なので、よほど特殊な医療でない限り公的医療保険で

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    and_hyphen 2013/03/12
    うーん...
  • 原発の再稼働で法の支配を取り戻せ : 池田信夫 blog

    2012年12月17日08:43 カテゴリ法/政治 原発の再稼働で法の支配を取り戻せ 自民党が圧勝した、というより民主党が惨敗した。投票率が60%未満で自民の得票率が30%台と推定されるので、絶対得票率は20%程度。これは政治に絶望した無党派層が、民主も自民も含めて、政治を見放したということだろう。特に「卒原発」を掲げた未来の党が61議席から9議席に激減するなど、民意は「脱原発」より景気回復を選んだ。 安倍首相は麻生副総理・財務相で積極財政に転じるともいわれるが、今の財政状況で無理に国債を大量発行すると、長期金利が上昇に転じるおそれがある。それより経済成長を阻害している最大の要因は、エネルギー制約である。52基の原発が止まったままで真冬の北海道で7%節電が求められるのは異常であり、人命にもかかわる。 これを解決することは容易である。民主党政権の行なった超法規的な原発停止を解禁し、法にもとづ

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    and_hyphen 2012/12/17
    ううむ
  • 民主政治はなぜ衆愚政治になるのか : 池田信夫 blog

    2012年12月16日14:12 カテゴリ法/政治 民主政治はなぜ衆愚政治になるのか 今月の『文藝春秋』に、塩野七生氏がちょっとおもしろいエッセイを書いている。西洋史上最大の愚行の一つである十字軍は、熱狂した民衆が「神の声を聞いた」と信じて「民衆十字軍」でエルサレムをめざしたのが始まりだった。「民意」によって始まった戦争は無数にある。太平洋戦争も軍の上層部は確実に負けると知っていたが、朝日新聞を初めとする「民の声」に抗しきれなかったのだ。 「ウェブで政治を動かす」と信じている人々は、インターネットで幅広い民意をくみ上げれば政治はよくなると信じているようだが、現実は逆である。「民意」に迎合した泡沫野党は、横並びで「反原発・反増税・反TPP」をとなえ、財政危機にも社会保障にもふれない。多くの人々が政治に関心をもてばもつほど、このように長期的な問題を無視して大衆に迎合する衆愚政治が悪化してきた。

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  • 大学が多すぎる : 池田信夫 blog

    2012年11月08日17:30 カテゴリ科学/文化 大学が多すぎる 田中真紀子文科相が大学の新設にストップをかけた事件が、いろいろな話題を呼んでいる。JBpressにも書いたように、彼女のやり方は拙劣だったが、「大学が多すぎる」というのは、官僚も大学関係者も認める事実である。ところが内田樹氏は「大学は多すぎない」と主張する。大学の削減は、低賃金労働者を求める財界の陰謀だというのだ。なぜ若者たちの平均学歴が低下し、平均学力が低下することを財界人は要求するのか? もちろん、それが彼らに大きな利益をもたらす可能性があるからである。中等教育の内容を理解していないものは大学に入学させないという縛りをかければ、おそらく現在の大学生の3分の2は高卒で教育機会を終えるだろう。そうすれば毎年数十万の低学力・低学歴の若年労働者が労働市場に供給されることになる。これは内田氏の妄想である。この主張が成り立つため

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  • 上杉隆氏と「謎のD氏」 : 池田信夫 blog

    2012年10月24日23:12 カテゴリその他 上杉隆氏と「謎のD氏」 ダイヤモンド社にハシゴをはずされ、ネット上で総攻撃を受けて、上杉隆氏の話は二転三転しているが、きょうはとうとう論理が破綻してしまった。おもしろいから、彼の妄想が事実だとするとどうなるか、考えてみよう。 彼がきのうNHNに出した通告書を書いたのは「代理人弁護士」らしいが、名前はどこにも書いてない。文体も「盗用じゃない」と感情的に繰り返すだけで、法律も判例も引用してないアマチュア的なものだ。私も自慢じゃないが内容証明をもらったことは何度もあるが、こんな笑える文面は見たことがない。書面到達後3日以内に記事の削除がなされない場合には、上杉氏は貴社に対し、自らの名誉を回復し、業務妨害に対する損害賠償等の請求などを求めて、法的措置をとらざるを得ない旨決意しています。これは典型的なブラフである。「3日以内」と期限を切っているのに

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    and_hyphen 2012/10/25
    ぷぎゃー
  • 浜岡原発の「停止要請」は非科学的だ : 池田信夫 blog

    2011年05月06日22:19 カテゴリエネルギー 浜岡原発の「停止要請」は非科学的だ 菅首相は突然、記者会見で中部電力の浜岡原発の運転停止を要請した。その理由は これから30年以内にマグニチュード8程度の想定の東海地震が発生する可能性は87%と極めて切迫しています。こうした浜岡原子力発電所の置かれた特別な状況を考慮するならば、想定される東海地震に十分対応できるよう防潮堤の設置など中長期の対策を確実に実施することが大切です。ということだが、この理由は非科学的である。今までに判明している福島第一原発の事故の経緯は、次のようなものだ:地震によって原子炉は緊急停止し、核燃料の連鎖反応は止まった 受電鉄塔が倒壊して外部電源が供給できず、ECCSが作動しなかった 予備電源が津波で浸水して給水ポンプが作動しなかった 原子炉(GE製)の電圧が440Vで、電源車と合わなかった浜岡が危険だといわれたのは、

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    and_hyphen 2011/05/07
    科学的でなく、政治的判断でしょう。
  • 前原外相のお粗末な危機管理 : 池田信夫 blog

    2011年03月07日01:08 カテゴリ法/政治 前原外相のお粗末な危機管理 前原外相が辞意を表明した。閣僚の辞任なんか珍しくもなくなった民主党政権だが、今回の経緯には疑問が多い。 根的な問題は、そもそも今回の政治献金は犯罪なのかということだ。政治資金規正法第22条5項では外国人からの政治献金を禁じているが、これは故意の受領でなければ罰せられない(総務省も国会でそう答弁している)。個人献金は非常に多く、今回のように在日韓国人が日名で献金した場合は、受け付ける事務員が外国人からの献金であることを知るのはほぼ不可能である。 前原氏は国会で「献金者は在日韓国人であり、古くからの支援者だが、献金を受けている認識はなかった」と答弁している。これが事実だとすれば、献金を受けたことは違法だが、罰則の要件となる故意がないので、「事務的ミスだ」と答弁して献金を返還すればすむことだ。 ところが前原氏は「

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  • aicezukiの謎 : 池田信夫 blog

    2011年02月27日09:51 カテゴリその他 aicezukiの謎 きのう話題になった京大(同志社・立教・早稲田も?)の入試問題のカンニングは、いろいろ不可解な点が多い。ツイッターで寄せられた意見を参考に、その謎を推理してみた: まず不思議なのは、⊥や∠などの特殊な記号を含めた複雑な問題文を試験会場で試験官に隠れてタイプできるのかということだが、最近の若者のスキルなら可能のようだ。去年の12月から何度もやっているので、辞書はかなり鍛えたのだろう。 次にわからないのは、aicezukiというハンドルネームの受験生が堂々とヤフーIDを取ってヤフー知恵袋という公開の場で質問し、いまだにその証拠が残っていることだ。これはおそらくダミーのIDで、足がつかない自信があるのだろう。ヤフーIDを取るにはメールアドレスが必須だが、これは別のダミーIDを取っているものと思われる。 最大の謎は、携帯電話とい

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  • 財政危機のいつか来た道 : 池田信夫 blog

    2011年02月18日23:44 カテゴリ経済 財政危機のいつか来た道 菅内閣は「首相のクビと引き替えに予算を通してくれ」という話も出る政権末期だ。こんな内閣に財政再建ができるはずもないが、首相の首をすげかえても展望がないのは同じだ。こういうふうに果てしなく問題が先送りされる状況をみていると、1992年に不良債権の番組の取材をしていたころを思い出す。 当時、危ないといわれていた日住金が「当社は倒産状態」と書いた衝撃的な秘密報告書を出し、業界で流通していた。1兆円の債務超過という絶体絶命で、存続会社と清算会社をわけて清算する案をメインバンクが提案したが、大蔵省(寺村銀行局長)が握りつぶした。それが国会で表面化したのは4年後で、住専のメインだった長信銀がすべて消滅したのは10年後だった。 そのころ日の銀行はすべて実質的に債務超過で、支払い能力(solvency)がないことは明らかだったが、取

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  • 日本の政治には対立軸がない : 池田信夫 blog

    2011年02月16日11:20 カテゴリ法/政治政治には対立軸がない きのうのアゴラ連続セミナーではハイエクの話をしたが、おまけで出した次の図に質問が集中した。 リベラル政治的には自由主義でありながら経済的には規制を求めるのに対して、保守派(コミュニタリアンはここに含まれることが多い)は政治的には国家主義で経済的には規制反対だが、リバタリアンは政治的にも経済的にも自由主義である。イラク戦争に反対する一方で、オバマ政権の公共事業にも反対する。 日の場合は、政治的にも保守的で経済的にも規制を求める国家資主義がいまだに霞ヶ関の主流で、民主党の一部がリベラルだ。自民党の中では、小泉内閣は経済的には自由主義だったが、政治的には靖国参拝とかイラク戦争支持とか保守的で、アメリカ的保守主義に近い。それ以外の民主党・自民党の大部分は、思想もイデオロギーもない烏合の衆である。このように政策の対

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  • 「無縁社会」キャンペーンの恥ずかしさ : 池田信夫 blog

    2011年02月13日14:20 カテゴリメディア 「無縁社会」キャンペーンの恥ずかしさ 昨夜のNHKの「無縁社会」の番組が、あちこちで話題になっている。私は「働く世代の孤立を防げ」というタイトルだけで見る気がしなかったが、内容は想像以上に恥ずかしいものだったようだ。それは上のイラストからも感じられるが、きわめつけがスタッフの作ったとみられる自作自演のつぶやきだ。 朝日新聞の「孤族」キャンペーンとも共通するのは、日来「有縁社会」で、その縁が失われるのは嘆かわしいという湿っぽいノスタルジアだ。しかし島田裕巳氏も指摘するように、人々は経済成長によって縁を失ったのではなく、高度成長期に自由で豊かな生活にあこがれて都市に集まり、みずから「無縁化」したのだ。小池和男氏などの調査でも明らかなように、日人が「社縁」の好きな会社人間だというのも幻想である。 ところがNHKは、この問題を逆に見て「2

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  • 雇用規制から雇用創造へ : 池田信夫 blog

    2011年01月08日14:43 カテゴリ経済 雇用規制から雇用創造へ 正月に湯浅誠氏からツイッターをもらった。彼の「年越しSOS電話相談」のつぶやきをRTしたお礼である。@ikedanob ありがとうございました。ツイッター経由で20代の方から相談がありました。年末で「派遣切り」通告され、寮から追われるところでした。また最後の所持金で入ったネットカフェの検索でヒットしたという30歳の方もいました。「消えようと思っていた」と。彼のこうした努力は貴重だが、申し訳ないが私は『シーシュポスの神話』を連想してしまう。彼らが一人一人の労働者を救済しても、民主党は製造業の派遣労働者50万人の職を奪う法改正をしようとしている。「職を増やすことを考えないと、いたちごっこでしょ」と質問しても、彼は答えない。辻元清美氏に「規制を強化したら派遣労働者が職を失う」と言っても答えない。 ある党の元党首の勉強会ににま

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  • 保守の劣化 : 池田信夫 blog

    2010年12月29日13:57 カテゴリ法/政治 保守の劣化 今年はいろんなものが終わった年だが、もう終わったのに死にきれないのがマスコミだ。特に、けさ話題になっている産経の記事は、あまりにも拙劣なでっち上げである。 見出しには「仙谷氏『専業主婦は病気』と問題発言か」とあるが、記事の文で仙谷氏は「専業主婦に家庭の運営を任せておけばいいという構図を変えなかったことが、日の病気として残っている」と発言している。病気なのは専業主婦ではなく日であり、彼の発言は常識的なものだ。文と矛盾する見出しをつける産経の整理部は、頭がおかしいのではないか。 最後に「雑誌『正論』2月号で高崎経済大の八木秀次教授が指摘した」と書いてあるので検索してみると、便利なことにその記事をコピペしたブログ記事があった。それによれば、八木氏は「『こども園』は羊の皮をかぶった共産主義政策だ」という記事でこう書いているそう

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  • ソニーはなぜ没落したのか : 池田信夫 blog

    2010年12月17日11:42 カテゴリ経済 ソニーはなぜ没落したのか きのうは佐々木俊尚氏のつぶやきに端を発して、ソニーたたきで盛り上がったようだが、ソニーストアの対応ブラウザがIE6/7だというだけで「ソニーは死んだ」というのは大げさだろう。ソニーの症状は創業60年以上たった企業としては普通の大企業病で、他の大企業に比べて特にひどいわけではない。むしろ、まだ多くの人がソニーにこれだけ期待しているのは立派なものだ。 ただ辻野晃一郎氏も指摘するように、出井社長時代に採用されたアメリカ的な経営体制がガバナンスを混乱させた。以前の記事でも書いたように、「コテコテの日企業」であるソニーに形だけ「株主資主義」を持ち込む一方、抜改革をしないで900以上の連結子会社を温存した出井氏が、ソニーをだめにした主犯である。 私は20年以上ソニーの株主として見てきたが、ソニーがイノベーターだったのはプレ

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    and_hyphen 2010/12/17
    流れがやっとわかった。
  • 地デジという壮大な無駄づかい : 池田信夫 blog

    2010年10月30日19:10 カテゴリIT 地デジという壮大な無駄づかい 読売新聞によれば、総務省は来年7月のアナログ停波のとき、アンテナ工事が間に合わない世帯がBS経由で地デジ番組を視聴できるようにする「緊急対策」を講じるという。これは私が以前の記事で紹介したBS291~8チャンネルのスクランブルを外すということだ。この対策にはまったく予算はかからない。なぜ総務省は、今までこういう対策をとらなかったのだろうか? それは団藤保晴氏も指摘するように、「デジタル化は最初からこのBS方式にしていれば現在のような大騒ぎはなかった」と認める結果になるからだ。今のBSチャンネルはSDTVだが、チャンネルは余っているので3チャンネル取ってHDTVにすれば、地デジとまったく同じ放送が全国100%にできる。というか、10年前にできていたのだ。 これについては郵政省(当時)でも議論があり、省内にも「衛星で

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  • よい起業と悪い起業 : 池田信夫 blog

    2010年08月15日18:22 カテゴリ経済 よい起業と悪い起業 著者の前著でもArrow, Solow, North, Phelpsなどの巨匠が一致して認めるように、経済成長の要因として圧倒的に重要なのはイノベーションである。しかしそれについての経済理論はほとんど存在しないという点でも、彼らの意見は一致している。それは新古典派理論が結果としての均衡状態を記述する静学理論であり、その過程としての起業家精神を分析する道具をもっていないからだ。 書は、その空白を埋めるようとする試みである。率直にいって、新古典派に対応するようなMicrotheoryが構築されているわけではないが、これまで経済学がイノベーションをどう説明してきたかはていねいにおさらいされている。特に「セイの法則」でしか知られていないJean-Baptiste Sayが、起業家精神の理論の先駆者として紹介されている。 Ent

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