2016年、Google傘下のAIスタートアップ企業「DeepMind」が開発した囲碁AI「AlphaGo(アルファ碁)」が、囲碁世界チャンピオンのイ・セドル氏(韓国)を破りました。当時、AIが囲碁でプロに勝つまでに10年以上かかると言われており、その快挙は「AI(人工知能)」や「Deep Learning(深層学習)」というキーワードと共に世界中のメディアで報じられました。 そしてつい先日、2017年10月18日に「DeepMind」が最新の囲碁AI「AlphaGo Zero(アルファ碁ゼロ)」を発表。「AlphaGo」は、あらかじめプロ棋士の打ち筋を学習し、そこからAI同士の対戦で強くなっていくものでした。しかし、最新版の「AlphaGo Zero」は囲碁のルールを覚えて自己学習(強化学習)のみで棋力を高めていくことが特徴。これまで人間が数千年の創意工夫を経て考え抜いた打ち筋というデー