踏切の非常ボタンを押して電車の運行を妨げたとして、京都府警城陽署は10日、JR西日本社員の松本雅宏容疑者(23)=京都府城陽市久世北垣内=を威力業務妨害の疑いで現行犯逮捕し、発表した。城陽署は松本容疑者が「遅刻しそうになったので、電車を遅らせようとして押した」などと話し容疑を認めている、と説明している。 城陽署によると、松本容疑者は10日午前7時半ごろ、城陽市久世芝ケ原のJR奈良線「久世宮踏切」の非常ボタンを押して、城陽発京都行き普通電車を約5分停車させるなどし、JR西日本の業務を妨害した疑いがある。7月初旬から同様の事件が続き、城陽署員が張り込んでいた。 JR西日本によると、松本容疑者は05年に入社し、西大路駅(京都市南区)の駅員を務めていた。同社京都支社は「(逮捕は)あってはならないこと。詳しい状況を確認のうえ厳正に対処したい」としている。