「私はこれからどう生きていったらいいのか、真剣に考えています」 「子どものために、次の世代のために、私たちは何ができるのでしょうか」 取材の中で会う人々から、思いがけず哲学的な問いが発せられることがある。それは珍しくなく、震災後に人々が生き方を模索していることを痛感させられる。生きる中で発せられる、命や環境についての問いが、心の中から湧き出しているのだ。 原発による放射能汚染と「原子力ムラ」、福島のお母さんたちの活動や行動、そして次の世代。今、フクシマで起きていることについて、環境倫理学、生命倫理学、応用倫理学の第一人者で、来月には新著『災害論 安全性工学への疑問』(世界思想社、11月10日発行)を上梓する哲学者の加藤尚武氏にぶつけてみた。 加藤氏は原子力委員会専門委員、日本哲学会委員長などを歴任、新著では「原子力発電のコスト」「『原子力ムラ』の存在」「原発事故とリスク・コミュニケーション
前回まで:2011年8月5日。「しんかい6500」はいよいよ東日本大震災の震源域の海底に潜航しようとしていた。映画「日本沈没」のラストシーン(=地震の乱泥流に巻き込まれ海の藻屑に・・・)を思い描き、少しビビリつつも、高井研は「しんかい6500」の耐圧殻に乗り込んだ。 「しんかい6500」のコックピットでは、連載第1話で詳述したような潜航準備作業が進んでいく。今回の研究調査に際して、ボクがちょっとビビッていたように、「しんかい6500」の運航チームの中でも、映画「日本沈没」のラストシーンのような状況を想定してかなり真剣に議論していたらしい。そしてやや「昭和風味人情・仁義志向の強い」陸上勤務のJAMSTECの男衆たちは、「悲壮な決意の技術者達」ムードを盛り上げつつあった。 しかし、「しんかい6500」に乗り込んだパイロット達とボクには、そんな地震後の海底に挑む「気負い」や「悲壮感」は全くなかっ
われわれにはいつも(そして文字通りいつも)パリの思い出がある 自分がたまたま一代で財を成した27歳の億万長者で、Facebookを使用している期間中になんの破局も経験したことのない人物であれば(Mark Zuckerberg氏には当てはまるようだ)、自分の過去が友達全員に公開されてもそう恐ろしいことではないのかもしれない。 だが、Timelineにうってつけのきちんとした生活を送ってきたわけではなく、Facebookを使用している時代に破局あるいは離婚を経験したわれわれのようなユーザーの場合、あるいは単に忘れてしまいたいような気恥ずかしい近況アップデートを投稿してしまった場合はどうだろうか。 現時点では、そうした以前のアップデートや関係はその多くが埋もれている。Facebookを開始して間もなくのころの長い間忘れている出来事を探し出すのは不可能ではないにせよ困難であり、われわれの多くにとっ
今後数十年、私たち日本人が付き合っていかなければならない放射能問題。生活の基礎となる食品の放射線量測定を行える施設が秋葉原にできたと聞き、実際に体験してみることにした。 福島第一原発事故後、私たちを悩ませている放射性物質。チェルノブイリ被災者救済法では、土壌のセシウム137の量が1平方メートル当たり3万7000ベクレルを超えると汚染地域であると定義。14万5000平方キロメートルが管理下に置かれた。 日本でも現在、文部科学省が進めている航空機モニタリングで、宮城県、福島県、栃木県、群馬県、茨城県、千葉県の一部地域で1平方メートル当たり3万ベクレルを超えていることが判明している。住民の健康が心配されるが、その中には農業が盛んな地域も多く含まれており、他地域の人々にとっても食品の安全性が気になるところだろう。 実際、横浜市教育委員会では給食の放射性物質測定を毎日行っており、10月12日には1キ
産業用施設を狙う攻撃に利用された「STUXNET(スタクスネット)」。2010年7月に確認され関心を集めました。そして、今週初め、次なるスタクスネットの登場を予感させる脅威が確認され、2011年10月18日以降、セキュリティ業界はこの脅威に注目しています。 米Symantecの解析によると、コードの一部はスタクスネットと非常に類似しているとのこと。また、今回の攻撃を仕掛けたサイバー犯罪者は、悪名高いスタクスネットと同一犯である可能性が高いと解説しています。ただし、この「Duqu」と呼ばれる不正プログラムは、スタクスネットと異なり、SCADAシステム(産業制御システムの一種)にアクセスしようとするコードは含まれていません。この不正プログラムの最終目的は情報収集であるようだ、と説明しています。 Duquは、複数のコンポーネントで構成されています。その一つが、トレンドマイクロの製品では「RTKT
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