【ブリュッセルAFP=時事】欧州連合(EU)高官は26日、匿名を条件に、英国からのEU離脱通告について「個人的な考えだが、永久に出てこないのかもしれない。はっきりさせてくれと言っているが、強制はできない」と述べた。 新たな国民投票を準備する時間が必要なのか、単に離脱条件を有利にするために時間を稼ぎたいのか、高官は答えを避けた。 別の高官は「離脱通告がなければ離脱についていかなる協議も英国とは行えない」と指摘した。加盟国の間では、遅くともクリスマスまでには通告してもらわないと困ると語られている。 一方で英国民からは国民投票翌日の24日以降「離脱」に投票したという人を含め、不本意や後悔を訴える電子メールが数千通、EU本部に殺到している。この高官は「過去十年、英国からは罵詈(ばり)雑言を浴びたことはあっても、これほど愛を伝えられたのは初めてだ」と苦笑している。