財務省は、新型コロナウイルスを受けた、2度にわたる補正予算の編成で、今年度の「基礎的財政収支」の赤字が、これまでの見通しより大幅に拡大し、66兆円余りになると明らかにしました。財源を新たな借金にあたる国債の追加発行で賄うためです。 財務省は、1日に開かれた、財務大臣の諮問機関、財政制度等審議会の分科会で、最新の数字を明らかにしました。 それによりますと、今年度の「基礎的財政収支」の赤字は、これまでの見通しの9兆2000億円から、66兆1000億円に拡大するとしています。 新型コロナウイルスの感染拡大に対応するため、2度にわたり編成した補正予算の追加の歳出の財源を、すべて国債の発行で賄うためです。 出席した委員からは「予算が有効に使われているか留意すべきだ」とか「収束後は中長期の財政健全化に取り組むべきだ」といった指摘が出されました。 政府は2025年度に基礎的財政収支を黒字化する目標を掲げ