CESのテレビ動向を読むと、絵づくりに新しい傾向が表れてきたことが分かる。「奥行」指向だ。 TVS REGZA(東芝)は、映像処理エンジン「レグザエンジンZR α」を引っ提げて久しぶりにCESに出展。この新エンジンの特徴が「奥行」表現だ。ソニーは昨年のXRプロセッサーの改良版をCESで発表し、ここでも「奥行」表現をセールスポイントにした。韓国勢もサムスン、LG揃って「Object Depth Enhancer」という画質技術を採用している。ここにきて、テレビ大手は、足並みを揃えて「奥行」に絵づくりのターゲットを当ててきた。 TVS REGZAがCESで発表した、新映像処理エンジン「レグザエンジンZR α」 その理由はいくつかある。解像度が2K、4K、8Kと向上し、画像情報量が充足され、さらにハイ・ダイナミックレンジで、暗部から明部まで光の再現性も向上した。これらは2D画面としての改善の話だ