疲労とはなにか すべてはウイルスが知っていた (ブルーバックス) 著者:近藤 一博 出版社:講談社 ジャンル:新書・選書・ブックレット 「疲労とはなにか」 [著]近藤一博 疲れたー。お疲れ様! よくある職場の一コマ。日本人にとってはかくも身近な疲労であるが、欧米では疲れるまで働けば効率が落ちるが故、自己管理ができていない人間と思われるという。さてさて。 疲れてもなお働くことを美徳とするのも、疲れる前に休んでいるから疲れはないとするのも、どうも腑(ふ)に落ちない。もしかするとそれは、自分の体内で起きている疲労のメカニズムを理解できていないからなのかもしれない。 “疲労”が人類を生き延びさせるために必要な機能であるならば、体の中で疲労に相当する反応が起きたとき、それを何らかの方法で脳に伝えることで、休むタイミングを教えてくれているのであろう。 しかし、疲労の感覚は、実際の疲労を反映していないこ
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