私のギャルソニエール(一人暮らしの隠れ家)にようこそ!」と出迎えたのは、フランスでも有数のアイコニックな雑誌編集者にしてスタイリスト、カリーヌ・ロワトフェルドだ。8月末のある晩、彼女は笑い声を響かせながら、改装を終えたばかりのバチェロレッテ・パッド(独身貴族の住まい)のドアを開けてくれた。黒のTシャツに兄の持ち物だったという1960年代のリーバイスを合わせ、ベルトをきつめに締めている。「ジーンズは着ない主義なのですが、まだヴァケーション中なので」と、申し訳なさそうに打ち明ける。 そんな彼女の定番の色といえば、ブラックだ。そして広さ約1000平方フィート(約93平方メートル)ほど、ワンベッドルームのこのアパルトマンを見ればわかるように、暮らす場所もブラックで統一されている。カリーヌ自身、「私の家はブラックボックスのようです」と認めると、ウィリー・リッツォがデザインしたヴィンテージのブラックの
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