11月は保険会社の中間決算が発表される月です。 3月に比べると株価も長期金利も下がっているので、 各社のEVはそこそこ減っているのではないかと想像されます。 ところで、生保の利益指標の一つに「基礎利益」があります。 経常利益から有価証券売却損益や評価損など臨時的な損益を 控除したもので、今やすっかり定着した感がありますね。 ニッセイ基礎研・荻原邦男さんの最近のレポートによると、 「導入の背景には、『生保の多くが逆ざや状態に陥っているなかで、 利差損ではあるものの、トータルで見ると利益はプラスであることを 明示する』という目的があった」 とありました。ニッセイ基礎研HPへ 基礎利益は歴史の長い生保が「3利源ではプラス」 ということを示すために開発されたという面もあることは 知っておいたほうがいいかもしれません。 確かに当時(基礎利益の導入は2000年度決算から)は 「逆ざやが累積していて大変