猫はあまり水分をとりません。それは猫が砂漠からやってきた動物というのも関係しているかもしれません(猫の祖先についてはこちら)。 猫の病気のサインの1つに「飲水量の増加」があります。たくさん水を飲んでたくさん尿をすることを獣医学では多飲多尿と呼びます。 多飲多尿が起こる病気として慢性腎臓病、糖尿病、甲状腺機能亢進症などがあります。どれも猫にとってメジャーな病気です。動物病院でこれらの病気が疑われると獣医師から「尿量が増えていませんか?」と聞かれるでしょう。 しかし尿量の変化はわかりにくいです。急激に増えればすぐにわかりますが、慢性腎臓病などは数ヶ月の間に少しずつ増えるので毎日トイレ掃除をしている飼い主さんは気付きにくいです。そして猫砂に吸収された尿量を測る事は出来ません。 尿量が増えている猫は、水分を補うために沢山水を飲みます。猫は殆ど汗をかかないため、飲水量からおおまかな尿量を推定すること