コメ不足の“救世主”と言われる備蓄米。すでに2回放出されるも、スーパーのコメはいまだ品薄状態。価格も依然、高止まりしたままです。こうした中、農水省は先週、3回目の備蓄米の入札を開始しました。今回の放出で、コメ価格の高騰にブレーキはかかるのでしょうか。元農水官僚でキヤノングローバル戦略研究所・山下一仁研究主任が解説します。 【コメ高騰の解決策は】備蓄米3回目の放出開始 流通経路が変わるとどうなる? じわり広がる海外米も…識者が解説 農林水産省によりますと、全国のスーパーの米の平均販売価格(5kg)、今月14日から今月20日で4220円となっています。1年前と比較すると2倍以上の価格です。 備蓄米は店頭に並んでいるのでしょうか。1回目の備蓄米放出は3月中旬でしたが、3月30日時点で、集荷業者に届いている備蓄米はわずか4071t(全体の3%)。小売店には461t(全体の0.3%)しか届いていませ
