音楽批評家として、ジャズを中心に日々多数のアーティストをインタビューしてきた柳樂光隆(Jazz The New Chapter)。新しい音楽の学校ボートメンバーとともに10月に敢行したロンドン視察ツアーで柳樂が注目したのは、多くの人が発した「DIY(Do It Yourself)」という聞きなれた言葉に対する違和感だった。カルチャーが育つために必要なエコシステムの原点に迫る。今回のロンドンツアーでずっと考えていたのは、DIYという言葉の意味だ。 これまでにDIYという言葉はパンクやヒップホップやダンスミュージックを取り巻く場所で度々見かけてきた。若者たちが自分自身で、自分の身の回りにあるもの、何とか手に入る最小限のツールを使い、仲間たちと共に様々な創意工夫をしながら、自分たちの表現を生み出していくようなことに対してDIYという言葉を使っていたと思う。 今回のロンドンツアーでは音楽を取り巻く
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