この9月から「金融商品取引法」が施行される。この法律が施行されるとさまざまなことが変わるが、1つ大きな変化として、投資事業組合に対する規制が強化される。ライブドア事件で投資事業組合が悪の温床になったということで、これに対する監視を強めようというのだ。 金融商品取引法が施行される意味 今まで投資事業組合は、設立時に特にどこかに届け出る必要はなかったし、完全に自主運営に委ねられていた。そのため、外部からは組合の内容をうかがい知ることができず、組合の存在自体を知りえないケースも多々あった。その不可視状態をうまく利用したのがライブドア事件だとされており、それを機に投資事業組合に対する悪者論が噴出し、結果として金融商品取引法で組合に対する規制を強化することになった。 外部からは存在すら確認できない、組合という制度を放置したことに対する批判が高まったわけだが、そもそも組合でできることの規模はさほど大き