「業務で派生開発が中心になっている中、若手エンジニアが新しい技術に取り組むよい機会だと思った」。富士通コンピュータテクノロジーズ(FCT)の菊池伸行社長はこう語る。組み込みソフトウエア開発のコンテスト「ETロボコン」の2010年大会に向けて、この2月に開かれた記者説明会での言葉である。 長引く不況で、IT関連の開発プロジェクトの案件、とりわけ新規開発の案件が減少している。こうした状況下では、コンテストという“砂場”の中であったとしても、新しいプロジェクトにかかわり、新しい技術に触れることは、若手技術者にとって非常に有益だろう。 この記事では、記者説明会で発表されたFCTの取り組みについて紹介したい。コンテストへの参加など、若手技術者に新しい機会を与えるきっかけになれば幸いである。 自己啓発活動だが、サポート体制も作る FCTではETロボコン2009年大会に向けて、社内募集を行ったところ29