円高や後発企業の成長で東アジアの企業間競争が激しさを増している。技術や競争力に関し、日本企業はどの程度キャッチアップされたのか。 こうした問題意識から、日本経済研究センターの「日中韓台企業の生産性と無形資産投資に関する研究会」は、一橋大学経済制度研究センター、日本大学中国・アジア研究センター(研究代表は乾友彦日大教授)およびソウル大学企業競争力研究センター(代表はリ・クゥンソウル大教授)と共同で、東アジア上場企業(EALC)データベース(http://www.jcer.or.jpでデータを公開予定)を更新。生産性や生産性上昇の原動力の1つである無形資産投資に関し、国際比較分析行った(座長は筆者)。 ◆◆◆ 同データベースは日本、中国、韓国、台湾の金融業を除く全上場企業を対象としたものである。企業レベルでの全要素生産性(TFP)の測定に必要な各年の実質総生産、中間財・労働・実質資本投入などの