うつ状態での過ごし方 うつ状態にどうつき合うかは、躁うつ病の方にとっては大きな課題の一つです。 リチウムなどを服用していれば、ひどい躁、ひどいうつはなくなりますが、軽躁、軽うつは残ることもあります。軽躁はまったく苦になりませんから、うつとどうつきあうかが問題になるというわけです。 うつになると、感じ方(やる気がしない、抑うつ的だ)-行動(家に引きこもる)-考え方(自分はだめだ)という3つの側面が同時に障害されます。これらはすべて、うつ状態で起きている脳内の変化を反映していますが、お互いに悪循環をなしています。うつ状態で起きている脳内の変化そのものや、何とも言えない嫌な気分そのものを、薬以外の方法ですっかり治すのは容易ではありませんが、それに伴って起こった考え方や行動の変化については、対処する方法があり、これら3つの因子の悪循環を防ぐことができます。(通常、認知行動療法と言われるものです。)