まもなく9月1日の防災の日が来る。ちょうど90年前の1923年に大正関東地震が起きた日である。首都圏直下で起きたマグニチュード(M)7・9の地震は関東大震災を引き起こして、日本の地震史上最多の10万人以上が犠牲になった。 日本に起きる地震には「海溝型地震」と「直下型地震」があり、大正関東地震は海溝型地震だった。関東地方は海溝が陸のすぐ近くの相模湾を走っているために、海溝型地震が陸の下で起きてしまうところなのだ。 震災の犠牲者の大部分は、地震で出火した火の燃え広がりによる焼死だった。大火は東京の下町を焼き尽くした。この大火災のために、地震でどのくらいの家が倒れたのか知られていなかった。地震で倒れなくても焼けてしまった家が多かったからである。 倒壊率の調査がまとまったのは近年になってからだ。それによれば、東京都千代田区神田神保町の交差点から水道橋の駅に伸びる「帯」で特に倒壊率が高い。いまの震度
![【警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識】東京・神保町が危ない! 建物の倒壊に注意](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/3e6ffd79afd7b3bd09b620c2bd9832aa08502c09/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.zakzak.co.jp%2Fimages%2Fsns%2Fzakzak.jpg)