透明性と独立性を旗印に平成24年9月に発足した原子力規制委員会。25年の1年間は本格的に動き出し、新規制基準の策定や原発敷地内の活断層調査などに取り組んだ。その一方で、報道機関を会見から“出入り禁止”にしたり、運営をめぐって「独善的」と批判されるなど、透明性と独立性に疑問符もついた。産経新聞の原発担当記者が、匿名で規制委のあり方について率直に語り合った。難語飛び交う審査会合 《原発の新規制基準が施行され、規制委では原発が基準に適合するか審査を行っている。審査を通れば再稼働が可能になる。審査のための会合は週3回というハイペースで進んでいる》 記者A「審査会合が進んでいるが、会合の様子はどんな感じ?」 記者B「『事故シーケンス(事故で想定されるトラブルの流れ)』や『PRA(確率論的リスク評価)』など専門的な用語が飛び交っている。1日7時間近く続くこともあるので、正直いって眠気を我慢するのが難し