日本人は利己的ではなく利他的-。30日公表された統計数理研究所の国民性調査で、「日本人は他人の役に立とうとしている」と考えている人が過去最多の45%に上ったことが分かった。逆に、「日本人は自分のことだけに気を配っている」とするネガティブな考えは42%にとどまり、調査開始以来初めて、肯定的な回答が否定的な回答を上回った。東日本大震災をはじめとする災害現場でボランティアなどが活躍する様子が広く伝えられ、日本人の自己像を前向きに変えているといえそうだ。 調査によると、隣人ら周囲の日本人について「他人の役に立とうとしている」とみている人は45%で、前回調査より9ポイント上昇。この設問が初めて取り入れられた昭和53年調査の19%の2・4倍に達した。一方、「自分のことだけに気を配っている」と考える人は、35年前の74%から今回は42%まで低下、双方の評価が逆転した。 年代別にみると、とりわけ40、50