米政府系放送局ラジオ・フリー・アジアは、中国四川省カンゼ・チベット族自治州タウ県で23日、チベット寺院の男性僧侶(38)が当局の高圧的なチベット政策に抗議して焼身自殺を図ったと伝えた。僧侶の生死は不明だ。 僧侶は地元公安局の前で自らに火を付け、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世のチベット帰還を求め、当局に抗議した。 同放送局などによると、四川省では22日にもアバ・チベット族チャン族自治州アバ県で、二十歳前後のチベット族の女性が焼身自殺で死亡。16日には甘粛省甘南チベット族自治州夏河県でも、チベット族の男性(34)が焼身自殺をして死亡したと報じられている。 2009年以降、中国のチベット族居住地域での焼身自殺者は135人に上り、うち115人の死亡が確認されているという。(上海=金順姫)