16勝目を挙げ、ダルビッシュがマークした日本人1年目の最多勝利数に並んだドジャース・前田健太(リョウ薮下撮影) 植木等さんは「サラリーマンは気楽な稼業ときたもんだ」(ドント節)と歌ったが、かつての日本型経営は年功序列で、仕事ができても、できなくても給与にあまり差はなかった。それがバブルがはじけたころから成果主義が導入され、成果を上げれば、給与アップ、昇進が約束されるようになった。 ▶大リーグ・ドジャースの前田健太投手の今季の総年俸が10億円を超えたという。入団前の健康診断で肩や靱帯(じんたい)に不安が見つかったため、8年総額2500万ドル(約27億円)で契約を結んだ。日本のナンバー1投手としては意外に安い金額で、米国でも「バーゲンだ」と話題になった。 ▶代わりに登板試合数、投球回数など細かなインセンティブ(出来高)が盛り込まれた。それを次々にクリアして、しかも16勝は1年目の日本人投手の最