【パリ=島崎桂】スウェーデン政府は10月30日、欧州連合(EU)主要国として初めて、パレスチナを国家として正式に承認しました。スウェーデンのバルストローム外相は同日、イスラエルとパレスチナの両国の国家承認が、両国間の和平交渉を進展させるとの見方を示しました。 バルストローム氏は、パレスチナが国家承認に必要な「領土と国民、政府を備えている」と強調。今回の承認が「停滞した(中東)和平プロセスに新たな勢いを与える」との見通しを示しました。また、他のEU加盟国もパレスチナの国家承認に向けた議論を進めているとしたうえで、今後、EU内でパレスチナ承認が続く「明確な兆候がある」と述べました。 パレスチナを国家承認したのはスウェーデンが135カ国目。日本や米国、他のEU主要国はこれまでのところ、イスラエルとの経済関係や、ユダヤ人迫害の過去への配慮から、パレスチナを国家として承認していません。 パレスチナ自