日本の中学校の教員の勤務時間が突出して長いことが、経済協力開発機構(OECD)の教員に関する調査で明らかになりました。学級運営や教科指導を「よくできている」と自己評価した教員の割合も、日本は参加国平均を大きく下回りました。日本の教育がかかえるゆがみの一端を浮き彫りにしたものといえます。 勤務時間は最長 OECD調査では、日本の教員の勤務時間は週53・9時間でした。調査に参加した34カ国・地域の平均38・3時間を15時間以上も上回り、最長です。 教員の多忙化は小・中・高校を問わず、かねてから問題になってきました。全日本教職員組合(全教)の調査では教員の3人に1人が「過労死ライン」の月80時間を超える時間外勤務をしています。精神疾患で休職する教員も高水準です。多くの教員は子どもたちのために奮闘していますが、一人ひとりに心を寄せるには困難を極めています。勉強の遅れている子どもに丁寧に教え、いじめ
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