慰安婦問題について「最終的かつ不可逆的な解決」を日韓外相が確認した昨年12月28日の日韓合意を、埼玉県の上田清司知事はどうみているのだろうか。上田氏は平成18年、県議会で「慰安婦はいても、従軍慰安婦はいない」として県平和資料館(東松山市)の年表修正を求めた。今回の合意をめぐっては、海外で「日本政府が慰安婦問題を認めた」と扱われていることに批判の声も強い。上田氏は本紙の取材に「英霊の名誉は回復されていない。民間の評論家は事実を挙げて反論すべきだ」と語った。(川畑仁志) --知事は日韓合意当日、「誠に喜ばしい限り」という談話を出したが… 「私もちょっと物足りない談話だった(笑)。詳細が分かっていなかったので、踏み込みすぎて総理をはじめ皆さんに迷惑をかけては申し訳ないと思った」 --10年前、県平和資料館の「従軍慰安婦」記述に対し「慰安婦はいても、従軍慰安婦はいない」と批判した。その真意を改めて