どうしてこんな人が国会議員になっているの、というお叱りの声が、小社の読者サービス室に毎日のように寄せられている。確かに、社会人としての基本ができていないお粗末な議員が多すぎる。 ▼病気で国会を休んだ翌日に男性と旅行に出かけた、上司の大臣が辞めた夜に飲み歩いて同僚議員と路上で接吻(せっぷん)した、「ママでも金」と世迷(ま)い言を吐いた金メダリストはどうの、とくだらない醜聞が週刊誌をにぎわしている。他人の色恋にくちばしを入れるほどやぼじゃないが、税金で賄われる給料分はちゃんと仕事をやってもらいたい。 ▼道府県議選が昨日告示された。政務活動費をちまちました私用に使い、会見で号泣した元兵庫県議を持ち出すまでもなく、地方議員のレベルも疑問符がつく。もっと問題なのは、世間の関心が薄くなりがちな自治体や議会が、暴走しやすいことだ。 ▼同性カップルに「証明書」を発行する条例が成立した東京都渋谷区は、その典