慰安婦問題で国際的に広がったいわれない非難に反論し、誤解をとく良い機会ではないか。 国連総会のため、安倍晋三首相と岸田文雄外相がニューヨークを訪問中である。各国要人との会合、会談などさまざまな機会を生かして、正しい情報を発信する努力を始めてほしい。 慰安婦問題について、朝日新聞は8月の検証記事で「慰安婦狩り」に関わったとする吉田清治氏の証言を虚偽だと認め、一連の記事を取り消した。また「慰安婦」と、工場へ国民を動員した「女子勤労挺身(ていしん)隊」を混同していたことも認め、「軍などが組織的に人さらいのように連行した資料はみつかっていません」とも記した。 日韓関係悪化の発端となった慰安婦問題追及の根幹は破綻している。しかし、韓国はなお慰安婦問題で日本批判を続け、国際社会の誤解も払拭されていない。 慰安婦は、英語で「性奴隷(セックススレイブ)」と、事実に反する表現をされることも多い。このような誤