〈友好への種を撒こう 3〉フランス文学者、思想家/内田樹さん 2020年02月18日 15:42 主要ニュース 権利 はびこる「反知性主義」 「厄介な隣人にサヨウナラ」「韓国人という病理」――昨年、雑誌「週刊ポスト」は、記事の中でそのような言葉を並べてヘイトスピーチを行った。同胞に対する異常な差別が社会にまん延する中、「週刊ポスト」版元の小学館に対し執筆拒否を宣言した思想家の内田樹さんが今、日本社会に対して思うことは。 – 在日朝鮮人を取り巻く日本社会の状況に感じることはありますか? 以前に比べ在日コリアンへの非寛容、差別が公然化してきたと感じられます。第一の原因に安倍政権があります。安倍政権になってからの7年間で、「嫌コリア」の機運が政治的に作られてきました。日本社会に在日コリアンへの差別的感情は戦前から一貫して存在しますが、それが公然化するかどうかは社会の「空気」で決まります。「差別的