東京都議選で敗北した民主党と日本維新の会は24日、それぞれ幹部らが集まって対応を協議し、代表の続投を決めた。ただ、7月の参院選に向けた起死回生の妙案は見当たらず、進退問題を参院選後に持ち越したに過ぎない。安倍晋三内閣不信任決議案の提出を見送らざるを得ないほどの「大敗ショック」を引きずり、両党とも現執行部のまま参院選を迎える。(大谷次郎、坂井広志) 「もう惨敗、完敗です。僕の態度、振る舞い。僕に対する信頼のなさ。もうすべて、そこに尽きる」 日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長は24日、市役所で記者団に対し、こう敗因を分析した。 橋下氏は都議選次第で共同代表を辞任する考えを示していた。結果は現有議席を下回る2議席。「僕の政治家としての存在に不信任が突きつけられた」とまで言い切ったが、「参院選でもう一度信を問いたい」と続投する考えを表明した。