既報のように、世界的ベストセラーの「アンネの日記」およびその関連図書のページが大量に破られるという被害が昨年から今年にかけて、東京都内の公立図書館で相次いだ。 このショッキングな事件を初めて伝えたのはインターネットメディアのハフィントンポスト日本版の2月20日の報道。それによると、被害は少なくとも250冊以上で、範囲も新宿、杉並、豊島、中野、練馬など23区だけでなく東久留米、西東京など市部にも及んでいる。その後、都内の某大型書店や神奈川県でも被害が報告された。 ご存知、「アンネの日記」は第2次世界大戦下のオランダでナチスのユダヤ人迫害から逃れるために屋根裏に住んだ少女、アンネ・フランクがつづった日記。たぶん、この作品を知らない人はいないだろう。絵本や児童書としても出版されているので、誰しも幼い頃に一度は手に取って読んだことのあるのではないだろうか。被害規模が広範囲にわたっていることもあって