これまでご愛顧いただきました「五十嵐仁の転成仁語」を、こちらに引っ越しました。今後とも、よろしくお願いいたします。 〔以下の論攷は『明るい長房』第149号、2015年6月1日付、に掲載されたものです。〕 平安時代の法律か 安倍内閣は新しい安保法制のための法案を国会に提出しました。自衛隊の海外派遣をいつでもできるようにする「国際平和支援法案」と武力攻撃事態法など現行法の改正案10本を一括した「平和安全法制整備法案」の2本です。 政府はこれを「平和安全法制」と名付けました。略して「平安法」。「平安時代の法律か」と言いたくなりますが、これだけ「平和」や「安全」という言葉にこだわるのは、これらの法案が全く反対の内容を持っていることをごまかすためです。 名は体をごまかす 新しい法律が成立すれば、日本が攻撃されていなくても自衛隊は海外に派遣され、アメリカなどの「多国籍軍」とともに世界のどこでも戦争でき