理化学研究所は、STAP細胞の検証実験の結果を発表した。 小保方晴子研究員と理研チームがそれぞれ実施した実験では「STAP現象の再現には至らなかった」という。来年3月までの予定だった検証実験は打ち切る。また、小保方氏から提出された退職願を理研が認めたことも明らかにした。 小保方氏らが英科学誌「ネイチャー」に発表したSTAP論文は7月に撤回された。科学の世界ではすでに存在しないSTAP細胞の有無を、1500万円の研究費を投じて調べたことになる。しかし、STAP細胞が「ある」か「ない」かの答えは完全には出せなかった。検証を続ける意味はないと判断したのは当然だ。
ちょっとした割烹(かっぽう)着ブームが起きたのは、まだ今年だったのが、信じられないほど遠い昔のような気がする。祖母からもらった割烹着で実験を重ねた若手女性研究者が、ノーベル賞級の発見をした、と権威アル研究所が発表したとあって小欄も信じ込んでしまった。 ▼18日付朝刊でお伝えした通り、理化学研究所の小保方晴子研究員が参加した検証実験で、STAP細胞は作製できなかった。当初、発表をうのみにして、ないものをあるかのように報じた不明を恥じ入るばかりである。 ▼疑惑が発覚してからも「STAP細胞は、ありま~す」と言い張った彼女の根性は、ご立派だった(もちろん、皮肉である)。モニターで監視され、立会人を置いて行われた検証実験に「魂の限界まで取り組んだ」のも立派だった(こちらは、皮肉ではない)。 ▼検証実験の責任者が、「研究者を犯罪人扱いしての検証は、あってはならない」とわびたほど、現場は過酷だったよう
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く