【ソウル=藤本欣也】韓国紙、東亜日報は20日、北朝鮮が今月中旬、兵力不足を補うため、来春から17歳の女性を対象に7年間の兵役義務を課すことを決定したと報じた。男性も現行10年の徴兵期間が11年に延長される。北朝鮮が近く発表予定の改正「軍事服務法」に盛り込まれるという。 同紙によると、北朝鮮は当初、男性の兵役期間を13年にしようとしたが、1990年代に延長措置で失敗した前例があり、女性にも徴兵制を導入することにした。軍における女性兵士の比率は現行の22%から40%に急増する見込みという。 兵力不足の背景には、90年代に深刻化した食糧難の影響がある。当時、出生した男児が最近、兵役に就く年代に育っているが、同世代の出生率が極めて低い上に栄養失調で除隊する者も多く、現在の120万人の兵力を維持するのが困難になっているという。