今回の事態で、改めて「偶有性」について、現場における身体感覚を通して考えている。 以下、「偶有性」について、斎藤環さんとの往復書簡における、私の二番目の返信より。 (全文は、 http://sofusha.moe-nifty.com/series_02/ をご参照ください。) 以上、Merriam-Webster's Online dictionaryにおいて与えられている定義に沿って、contingencyという概念が、今日の認知神経科学においてどのような意義を持っているかを記述しました。このような意味におけるcontingencyは、日本語でいえば「不確実な相関」あるいは、「半ば確実であり、半ば不確実である」というような意義にとらえられるでありましょうが、そのようなニュアンスをすべて要約して、私は「偶有性」という言葉をもちいています。 もちろん、このような意味におけるcontingen