無知がある一つの知識についての無知である限り――言うまでもなく、その知識自体が別な真実の制度においては、真実と見られたり虚偽と見られたりし得るのだが――これら様々な無知は、原始の暗闇の断片であることなどからはほど遠く、特定の知識に応じ、その特定の知識によって生産され、特定の真実の制度の一部として流通するものなのだ。 (イヴ・K・セジウィック著/外岡尚美訳『クローゼットの認識論――セクシュアリティの20世紀』青土社、1999・6、pp.16-17) 異性愛者への12の質問騒動から、ゆうさんとSiestaさんのやりとりを大変興味深く拝読していたのですが、id:Siestaさんに呼びかけられたので答えます。パート3に寄せられたSiestaさんのコメントを拝読して、絶望的なすれ違いのポイントが見えてきた気がしました。 > ヘテロであり、非トランスであり、男性であり、例えば白人の誰かが「マイノ