大阪ダブル選挙で維新の会が圧勝して、はや二か月が経とうとしている。 世間的には大阪都構想の方に注目が集まっているようだが、個人的にはもう一つの改革の柱である公務員改革に期待するところ大である。霞が関OBがブレーンとして参加しているそうなので、特に心配はしていないものの、老婆心ながら、思うところを簡単にまとめておいた。というのも、上手く運べば、それは民間企業を含めた日本全体への重要なメッセージとなるからだ。 バブル崩壊以降、日本企業は人件費カットのために、様々な人事制度改革を行い、そしていまだ明確な手ごたえは得られていない。単純な新卒採用抑制による人件費カット、上から下まで一律での賞与給与カット、そして、目標管理制度を柱とした成果主義による総人件費抑制等。雇用調整は非正規雇用で行うとした「新時代の日本的経営」も、その一つと言える。この10年、日本のどこかの組織で働いていた経験のある人なら、一