(前説) 時論公論です。光学機器メーカーのオリンパスが多額の損失を隠し、虚偽の情報開示を行っていたことが明らかになりました。 オリンパスは、きょう午後、緊急の記者会見を行って、これまでの説明に誤りがあったとして、損失隠しを行っていたことを正式に認めました。 決算内容を著しく歪めた事実上の粉飾決算です。 オリンパスの不正経理は海外でも大きく報じられていて、日本の企業経営のあり方が改めて厳しく問われる事態に発展しています。 きょうは予定を変更して、オリンパスの経営問題について、考えたいと思います。 オリンパスの不正経理は、イギリス人の元社長マイケル・ウッドフォード氏が、オリンパスが過去に行った企業買収で、買収金額が巨額であることや仲介者に常識外の手数料が支払われているなど、不自然な点が多いと指摘したことが発端となりました。 このイギリス人経営者はイギリスの現地法人で経営を担い、実績