「人工知能(AI)やRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)に対するニーズは高まっているが、SIベンダーの出番は減りそうだ」。2018年9月以降、AIやRPAといったデジタル関連の取材を進めていくうちに、こんな考えを持つようになった。
はじめまして、マスクド・アナライズと申します。 AI(人工知能)やデータサイエンティストなITベンチャーで働いており、Twitterでこんな内容を発信しております。 毎週のように「AI搭載製品をリリース」「業務にAIを導入しました」というニュースが流れる昨今、一見AIとは無縁な会社でもこんなやり取りがあるようです。 この場合、外部のIT企業に開発を依頼するのが一般的な流れです。 しかし、AIを開発できる会社は、口にパンをくわえて「遅刻するぅ~」と走っている女子高生並みに希少です。 山ほどあるIT企業から、数少ない「AIを開発できる」会社を見つけなければいけません。 さて、こんな状況はどこかでみたことがありますね。 運試し、リセマラ、当たるまで引く、レアとハズレ……はい、「ガチャ」でした。 つまり、AI開発を依頼するのは、非常に高額な「ガチャ」となります。 しかもAIは一回で完成するものでは
「AI開発ミステリー ~そして誰も作らなかった~」 とある大手製造業の怖いハナシ:マスクド・アナライズのAIベンチャー場外乱闘!(5/5 ページ) エピローグ:そして誰も作らなかった 話は変わって、秋の夜長には読書がおすすめです。ミステリーなどいかがでしょうか? こんな童謡が聞こえてきました。 「10人のAIおじさん」 AIおじさんが10人、「我が社もAI導入」と社長が株主総会で自慢したくて、残り9人 AIおじさんが9人、定年間近で失敗と挑戦を恐れた本社のIT部長が責任回避して、残り8人 AIおじさんが8人、はやりのワードを並べた戦略コンサルタントがプレゼンして、残り7人 AIおじさんが7人、工場のIT担当が忙しい現場にお伺いだけ立てて、残り6人 AIおじさんが6人、工場の頑固職人はAI導入に協力するつもりはなく、残り5人 AIおじさんが5人、大手SIerが慣習とお付き合いでむちゃ振り仕事
「AI開発ミステリー ~そして誰も作らなかった~」 とある大手製造業の怖いハナシ:マスクド・アナライズのAIベンチャー場外乱闘!(4/5 ページ) 第5章:“自称AIベンチャー”の甘いワナ AIエンジニアが不足する(そもそも最初からいないような……)昨今ですが、次々とAIベンチャーが誕生しています。ベンチャーキャピタルによる出資、大学の協力、企業の独立支援など、活発な動きが見られます。 AIベンチャーは、今回のように他のSIerにパシr……協力して開発する場合もあります。ここで選択肢に「答え4:AIベンチャーに依頼して解決」が登場して、万事解決でしょうか? 私は自己紹介で、"自称"AIベンチャーと申し上げました。AIベンチャーを名乗るには、師匠による特訓もなければ、ライセンスに合格する必要もありません。雨後の筍のごとく増え続け、さながら戦国時代の様相を呈すなか、各社は実績作りに必死です。
「AI開発ミステリー ~そして誰も作らなかった~」 とある大手製造業の怖いハナシ:マスクド・アナライズのAIベンチャー場外乱闘!(3/5 ページ) 第3章:請負の罪、下請けの闇 外注という仕組みは、開発を依頼する側からすればとても楽です。難しいこと(今回はAI開発)を外部でやってくれますし、長年の付き合いで社内業務を把握しているSIerなら細かい要望も聞いてくれます。今回も依頼に合ったAIを開発してくれると思っているでしょう。 では、大手SIerには社内にAIエンジニアがたくさんいるのでしょうか? しかしながら人数は限られますし、他のプロジェクトも担当しているはずです。昨今のAIブームはあれど、会社によっては研究部門など一部の担当者だけかもしれません。 そして大手SIerといっても、自社で全て開発するわけではありません。これはAIに限ったことではなく、システム開発全般に該当します。一般的に
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